大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部の入学宣誓式は、4月2日午後1時半から、大阪市北区中之島の大阪国際会議場メインホールで行われた。咲き誇った桜が散り初めていたが、暖かい日差しは絶好の入学式日和となった。今年の入学宣誓式は、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して、式典会場には新入生のみが出席し、ご来場いただけない保護者の方には、ライブ配信(YouTube)で視聴していただく形式とした。
 開式に先立ち、舞台緞帳前で歓迎の弦楽四重奏が演奏された。桜色の装いをした鬼一薫(きいちかおる)さんの「君が代」独唱で幕を開け、宮本郁夫学長が入学許可を宣言。大学院4人、大学708人、短期大学部267人が新たなスタートを切った。
 各学部の代表者らが舞台に上がり、新入生を代表して人間科学部の草原祐樹(くさはらゆうき)さんが「世界の平和と人類の幸福に向けて若い力でその実現に向けて挑戦する」と宣誓した。
 宮本学長は式辞で、建学の精神である全人教育を基本にグローバル人材の養成を目指していることを紹介。コロナ禍で学生生活に不安を抱える新入生に対して、学内では感染予防対策を万全に整えているので安心して学んでほしいと力強く述べ、またキャンパス外では心して行動してほしいと要請した。また令和3年になり、少子高齢化、ネット社会の拡張、自然災害、また世界的に広がるパンデミックなど、先行きが全く予測できない時代であることを踏まえたうえで、「このような時こそ自ら困難に立ち向かい克服する道を選択してほしい、そのために全面的なサポートをします」と強調した。そして新入生に挑戦してほしい要望として、海外へ出ることとクラブ活動をすること、そして地域交流のボランティア活動に参加することの3つを挙げた。最後に「皆さんはダイヤモンドの原石でありこれから磨き上げて光輝くダイヤモンドとなり夢をつかんでください。高き志をもって共に歩んでまいりましょう」と励まし、英文で締めくくった。
 学園の奥田吾朗理事長は、日本社会における人口減少など厳しい環境だからこそ、世の中を動かす力が必要であり、そのためにも高い志を持ち自分の人生を歩んでほしいと願っている」と話し、「ぜひその第一歩を踏み出してください」と激励した。そしてOIUの3つの文字の意味を解説し「世界中の人に様々な喜びを与えられる人間に成長し、みなさんの志が地球の裏側まで届き動かしていくことを願います」と期待を述べた。
 この後、学友会会長の梅木璃音(うめきりおん)さんと代表10人が舞台に上がり、「学生生活が一生の宝物だと言える時間を過ごしてください」と力強く呼びかけ、最後に、全クラブ活動が舞台のスクリーンで紹介され式典が終了した。
 この日は、朝から晴れあがり日中は汗ばむほどの陽気だった。式場前のロビーには、大学の協定校がある中国やカナダなど10本の国旗が日の丸とともに掲げられ国際色を演出していた。

令和3年度 入学宣誓式 学長式辞

会場の様子

新入生代表による宣誓

学長式辞

理事長祝辞

在校生(学友会)歓迎の言葉

映像によるクラブ紹介