ライフデザイン総合学科、平田セミナー2年生(キャリアデザインコース17名、観光・英語コース2名)が、学外研修として、12月19日に京都・六角堂ならびに池坊会館を見学し、華道体験をしました。
池坊華道会 白井万葉様が、六角堂(正式名は紫雲山頂法寺)と池坊の歴史について詳述くださり、その後、検温やアルコール消毒を徹底した上で、池坊会館の歴史ある展示物を拝観しました。更に、華道教授 鈴木麻里子先生のご講義を受講させていただいた後、お花を生けました。一本の花を人間と同じように考えて個性を大切にし、特性を活かしながら生けるという池坊華道の「生け花」に対する考え方を学びました。花の色と形を活かす生け方、花を愉しむことの大切さも教わりました。お手伝いいただいた本学華道部指導者の木挽登士子先生にも感謝申し上げます。
仏前への献花という形から発祥した華道ですが、聖徳太子が創建した六角堂の初代住職に小野妹子が就任し、寺院の住職が華道の家元を兼ねるようになった池坊の根底には、「どのように生きるか」ということが存在するように感じます。「美しく咲いた花だけでなく、蕾にも、朽ちた花にも命がある」と説かれているように、「花の生」の未来を考えながら生ける「生け花」がそこには存在するのでしょう。
参加体験したセミナー生達は日本文化へ触れることにより、日本文化における華道の成り立ちや奥深さを学び、貴重な体験を通して、これからの自分自身の未来について考える良い機会となりました。ライフデザイン総合学科の最後の学年となる2年生は、今にも雪の降りそうな空模様でしたが、卒業研究レポートの総まとめをして年明けにはプレゼンテーションに挑み、卒業します。強さと柔らかさを兼ね備え、嫋(たお)やかに羽ばたいてほしいと願っています。
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