5月12日の「地域研究」(木曜3,5限、担当:朝野美穂講師)において、京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構 先制医療・生活習慣病研究センター 特定教授の南部雅幸先生をお招きし、「高齢者・障がい者と地域社会」と題し、講演特別講義を実施しました。
 国立長寿医療研究センターの室長であった経験、また自身が障がい者であることから高齢者・障がい者を取り巻く支援環境についてのお話がありました。講義は法律から、支援技術に渡る幅広い内容について行われました。
 講義を聴講した学生からは、
「わかりやすい内容と話し方で聞きやすかった。」
「今まで知らなかったことがわかってよかった」
などと概ね好評でした。特に、講義中にあった、
“今自分には関係ないと思っていても、数年後にはご家族に介護が必要な人が出てくることになります。その後、20年30年経てば、自分自身の問題に必ずなります。”
という内容に対し、
「明日は我が身であることを知ることができた。」
「介護が必要な家族がいるが、介護をする方、介護を受ける方、両方の大変さを改めて知ることができた。」
などの意見がありました。
講義の最後にはレポート形式で、
“電車の優先座席に座れないことがあるがどうすればいいでしょうか?”
という問いに対し、
「もっと優先座席の必要性を広報したほうが良い。」
「私は優先座席には絶対座らない。」
「女性専用車両のように、高齢者・障がい者・妊婦など支援が必要な人専用の車両を作ればいい。」
「優先座席専用カードのようなものを作り、それをかざすとランプが点灯して支援が必要なことがわかるようにすればいい。」
など、具体的な発案もあり、演者の先生から高い評価を得ました。非常に充実した特別講義となりました。