横山誠教授(経営学科)とスポーツビジネスコースの学生が中心となった京都府の補助金事業についてメディアから注目を集め、毎日新聞に掲載されました。

記事見出し:地域わいど 見・聞・楽 「茶畑も楽し 学生ら整備」

掲載日:2022年10月6日(木)毎日新聞より転載許可済み

取材時に撮影

【記事】
かんさい楽:茶畑も楽し、学生ら整備 森林ウオーキング(京都府南山城村)<見・聞・楽 かんさい楽(がく)>

宇治茶の産地として知られる京都府南部の南山城村に森林ウオーキングコースができた。コース作りの中心になったのは大阪国際大学(大阪府守口市)の学生ら。一面に広がる茶畑や「パワースポット」の巨岩、小さな滝などの見どころもあり、気軽に自然を楽しめる。【斉藤貞三郎】

大阪市内から電車で約90分。木津川と山々が織りなす景観を楽しみながら玄関口となるJR関西線月ケ瀬口駅へ。近くにはお茶やスイーツ、新鮮な野菜などを販売する道の駅、昨年開業した外資系ホテルがあり、村の新たな観光スポットとしてにぎわっている。

ウオーキングコースはここから南西へ徒歩約15分。1周約2キロの周回コースで、小さな沢に沿った急な坂もあれば、穏やかな木々のトンネルもある。鳥のさえずりや虫の声、動物の足跡など身近な自然が体験でき、心も体も癒やされる。

今でこそ歩きやすく整備されているが、村と包括連携協定を結ぶ同大学が誘客や健康づくりなどを目的にコースの「開拓」を始めた5年前は、まさに道なき道だった。かつての里道の痕跡を手がかりに倒木の除去、草刈りから始めた。整備作業の主力となったのは防災のスキル向上と啓発、環境保全活動などに取り組む「プレッパーズ部」の部員や、スポーツビジネスを学ぶ学生たち。部長で4年生の嵯峨根実紀さんやプロジェクトリーダーの同、梅木璃音さんは1年生の時から毎月、真冬や雨の日も現地に通った。手作業で道を広げ、階段を作り、木の根を掘り返すなど体力勝負の作業を続け「しんどかったが、仲間と一緒にコースを作る達成感があった」と口をそろえる。

今年3月に初めて一般参加者向けのウオーキングイベントを開くと「歩きやすく、子どもも楽しめた」と好評だった。さらに8月下旬には観光などを学ぶ同大学短期大学部の学生らが考案した地元の歴史や特産品に関するクイズもコース上に設置。1年生のドブソン恵里奈さんらは「次は訪れた人を私たちが案内して、楽しんでもらいたい」と話す。学生らは今後も四季折々のイベント開催を検討している。

■ことば ◇南山城村森林ウォーキングコース
車なら駐車場やトイレがある「南山城村体験Plaza(プラザ)」発着の周回コース(2・3キロ)や「道の駅 お茶の京都みなみやましろ村」発着の往復コース(約5キロ)が便利。ぬかるんでいる場所もあるので、トレッキングシューズなどが歩きやすい。コースの地図や写真などは、登山地図GPSアプリ「YAMAP(ヤマップ)」で確認できる。

■写真説明 <上>ウオーキングコースから一望できる斜面に広がる茶畑<下>クイズやコースの案内板を設置する学生ら=いずれも京都府南山城村で

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