9月26日に寝屋川市の小・中学生を対象に「フォトコミ」が行われた。「フォトコミ」とは「フォト・ベースド・コミュニケーション」の略であり、写真を用いたコミュニケーションを通して、子どもたちの自己表現力や自己肯定感の向上を目指す、心理コミュニケーション学科独自のプロジェクトである。
 今回は小・中学生約20名が参加してくれた。参加した子どもたちの中には楽しみよりも不安や緊張といった感情の方が上回っていた子も多く居たように思う。これは、カメラの使い方を教室で説明していた時の空気感が張り詰めていたことからも受け取れた。しかし「発見」をテーマに敷地内に繰り出すと、子どもたちがカメラを構え、フィルターを覗き込み、シャッターを切っていた。その姿は今も印象深く心に焼き付いている。また、子どもたちが「あそこに行ってみたいんだけど…大丈夫かなぁ…」「お姉さんは写真撮るんですか?」などとコミュニケーションを図る様子は私にも「発見」を与えてくれた。
 撮影された写真から子どもたちの思い思いの世界が広がっていることが感じられた。個人的にはこの特別で非日常的なこの1日が、思い出の1つになっていれば嬉しく思う。そして、今回参加してくれた子どもたちに2月のフォトコミで会えること、また写真に限らず現実に映し出される変化の様子が見られることが楽しみである。

【文】心理コミュニケーション学科3年 中岡輝聖