毎年恒例となっている春季のカナダ・インターンシップ研修が昨年度初めて新型コロナウイルス感染対策のため中止となりました。その後もコロナ感染は改善の兆しを見せない中、本年度は思い切って舵を切り替えてカナダとオンラインで結んだバーチャル研修に臨みました。2月24日から3月11日まで、現地との時差を調整しながら9つのセッションを実施しました。今年度は、観光・英語コースの1年次生8名が参加しました。
 研修内容は、JTBのアレンジのもと、ネイティブの先生による語学研修、現地の生徒・学生たちとの交流会、観光事業の現場でのバーチャル実地研修や、業界・企業の研究など盛りだくさんのプログラムで構成されました。

 語学研修は、バンクーバー市内のスーパーマーケットなど街の様子をフィーチャーしたビデオを視聴しながら、現地の生活様式を意識した日常会話レッスン、カナダ観光業の概要や専門用語のレッスン、又、現地学生との交流会の事前準備や想定問答について話し合いました。交流会は、2度にわたり実施しました。最初は守口市の姉妹都市であるニューウェストミンスター市の高校生との交流、そして2度目は本学協定校である同市のDouglas Collegeの学生たちとの交流です。お互いの町や学校を紹介し、その後、小グループに分かれてアニメや音楽、食べ物などの身近な話題を中心に意見交換を行いました。短い時間でしたが、すっかり仲良くなりSNSを交換する場面もあり盛り上がりました。一方、観光分野の研修では、ホテルのスタッフによる現場の紹介や質疑応答、空港業務やおもてなしに関する講義と演習、更にJTB社員の指導のもと、研修生自らがバンクーバー市内の旅行企画を立案するテレワークや、市内の観光スポットをバスで移動するビデオを流しながらのバス模擬添乗など実践的な学習が多く、社会人に向けての意識や自信を高める経験となりました。

 研修を通し学生同士の絆が深まると共に、現地の方々との触れ合いや友情が生まれました。バーチャルながらも実践さながらのカナダでの観光業界の研修、更に、語学への自信の獲得など、どれをとっても非常に価値のある研修となりました。学生たちは次のステップとして、実際に海外へ渡航しこの度の学びを自分の五感で確かめ実践してみたい、と強く感じたようです。このオンライン研修による貴重な経験を通じて吸収した多くのことを、それぞれの将来に活かしてほしいと願っています。