経営経済学部経営学科および人間科学部スポーツ行動学科では、網本麻里氏(スポーツ行動学科2011年卒)による講演会を実施した。
経営経済学部経営学科では、スポーツの価値創造において、スポーツマネジメントや施設運営が単にビジネスにとどまらず、包括的な視点でスポーツの多様な側面を知ることを重要なテーマとしている。今回は国際大会等で活躍中の選手の講演を聞くことで、インクルーシブなスポーツ環境の構築やそれらの重要性を学ぶ機会となった。
人間科学部スポーツ行動学科では、(公財)日本パラスポーツ協会認定の初級および中級パラスポーツ指導員の資格を取得できる。今回、そのカリキュラムの1つである「障がい者スポーツ指導実習Ⅲ」の授業の中で、スポーツ活動を行っている障がい当事者から直接体験談を聞き、ふれあいを通じて多様な価値観を育む機会として、本講演会を計画した。

◆講演会の情報
日時:2024年11月30日(土)3限(13:00-14:30)
場所:大阪国際大学
対象:下記授業の受講生
・経営学科2年次後期開講科目「スポーツマネジメント」(38名)
・経営学科3年次後期開講科目「スポーツファシリティマネジメント」(23名)
・スポーツ行動学科3年次後期開講科目「障がい者スポーツ指導実習Ⅲ」(53名)

◆講演会後の学生の感想(一部)
・障がい者が自分とは違う価値感をもっていることを学んだ。今後生きていく上で、障がい者だけではなく、様々な人との関わりが増えていく。その中で人は一人一人性格が違い、個性も十人十色で全員違うため、相手を理解し認め合うことが重要であると学んだ。
・競技や選手の努力を観察する中で、障がいのある選手たちが直面する課題と、それを乗り越えるための努力に深く感銘を受けた。選手たちは身体的な制約を持ちながらも、練習や工夫を重ね、自分の限界を超える挑戦を続けている。その姿を通じて、スポーツは身体能力だけでなく、精神力や創意工夫、支え合いが重要であることを改めて理解した。私自身、これまで困難な状況に直面するたび、それを制約と考えることで挑戦を諦めた経験がある。しかし、障がいがある選手たちの姿から、障がいや制約も創造的に活用することで新たな可能性を開けると気付かされた。

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