迎春

明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、本学を代表して新年のご挨拶を申し上げます。

私は毎朝散歩するのを日課としていますが、その際、京都御所から見える朝日のように、本年は皆さまにとって希望に満ちた晴れやかな一年になること願っております。

さて、昨年は年始早々、能登半島で大きな地震がありました。その後、大雨による洪水が再度被災地を襲いました。被災された方々のご心痛はいかばかりかと拝察いたします。世界に目を向けると、終局の見えないロシア・ウクライナ戦争に加えて、近年、中東における紛争の恐ろしさを目の当たりにすることとなりました。そんな折、被爆者の立場から核兵器の廃絶などを訴えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会にノーベル平和賞が授与されたことは、こうした戦争・紛争に一石を投じたのではないでしょうか。代表委員の田中熙巳さんが訴えられた「核兵器をなくしていくためにどうしたらいいか、世界中のみなさんで共に話し合い、求めていただきたい」という言葉は心に深く刻まれています。世界が戦争のない平和な世の中であって欲しいと願ってやみません。

本学においては、多くの学生たちが毎年、海外留学・海外研修に飛び立っています。こうした経験を通して、世界で起こる様々な出来事を身を持って感じてくれています。世界の様々な国で、様々な地域・企業で、学生たちの「前に進もう」という意志による力強い活動が本格的に展開されています。国内においても、様々な研修や企業連携プロジェクト、大学祭、クラブ活動、ボランティア活動などに多くの学生たちが関わっています。学舎内外で学びの環境を整備拡充しようと教職協同で努めております。

本学はこれからも、現実をしっかりと見つめ、人々の生き方を深く考え、果敢に挑戦する学生を養成し、サポートして参ります。
社会の皆さまには、物事の本質を理解し、国内外で活躍が期待できる学生を送り出して参ります。
地域の皆さまには、共に活動し、皆さまから愛される大学・短大となるよう挑戦し続けて参ります。

最後になりますが、皆さま方の益々のご健勝をお祈りすると共に、引き続きお力添え賜りたく、ご指導、ご鞭撻お願い申し上げます。

大阪国際大学
大阪国際大学短期大学部
学長 宮 本 郁 夫