令和4年度の経営経済学部の講義では、介護ロボットを製造しているマッスル株式会社より実務家の皆様をお招きし、事業を通じた社会貢献について事業発展の経緯やビジネス現場のエピソードを直接お話しいただくという貴重な学びの機会を得ました。
また、3年生のセミナーでは会社を訪問し、実際に介護ロボットを操作したり、介護される側の立場を経験したりと、文字通り体験型の学修をさせていただきました。
受講生は熱心にメモを取り、講演者の方に質問をしておりました。また、講演後に学生の学びや講演者の方へのお礼のメッセージをお送りしたところ、企業様より「学生たちがしっかりと話を聴いていたことがよくわかる」と感心していただきました。
高齢化社会である日本では、「介護」は将来担い手が不足すると認識されており、大きな社会課題となっています。そのため、私たちは介護に対してネガティブなイメージを持ってしまいがちです。
しかし、マッスル株式会社は、技術により介護を「つらいもの」ではなく「日常生活」に転換することを実現しています。ビジネスによる社会課題の解決を体験することは、学生たちにとって将来仕事に向き合うモチベーションを大きく向上させてくれたと思います。
今後も、経営経済学部ではこのように社会貢献にフォーカスしたビジネス体験の場をさらに発展していきたいと考えております。
担当教員:出野 和子(経営学科 准教授)
【講演会スケジュール】
<サービス・マーケティング>
◆11/8 火曜日 13:00~14:30
「皆にチャンス 万博に関わって人生を豊かに!!」
講師:玉井 博文氏(マッスル株式会社代表取締役社長)
<ビジネスコミュニケーション演習>
◆11/30 水曜日 14:40~16:10
「つなぐ~伝えることの大切さ」
講師:尾形 成美氏(マッスル株式会社ヘルスケア部部長)
<セミナーⅢ>
◆1/12 木曜日 16:30~17:30
「人を幸せにする技術 介護ロボットで三方よし」
場所:マッスル株式会社本社(大阪市中央区今橋)
講師:玉井 博文氏(マッスル株式会社代表取締役社長)
尾形 成美氏(マッスル株式会社ヘルスケア部部長)
介護ロボットを使うことは、介護をする人の負担を軽くするだけでなく、介護をされる人にとっても安心・安全で心地よい。そして、介護を受けながら社会に関わっていくことが当たり前になる。みんながいきいきと生活できる世の中を実現するために、マッスル株式会社は技術を高めてこられました。
学生達は実際に介護ロボットを操作し、介護する側・される側を体験することで「つらくない介護」が実現できることを学びました。また、社内に展示された様々なロボットの説明を聞き、優れた技術がどれほど大きな社会貢献ができるのかを理解することができました。