心理コミュニケーション学科では、PBL(課題解決型授業)の一環として、学科独自のキャリア教育に取り組んでいます。2023年度からはPBL演習Ⅰを2年生全員履修にして、今後の就職活動へのモチベーション向上、ひいては就職率の向上を目指すことになりました。

 前半は学外から社会人の方々10名をお招きしてさまざまな仕事についてのお話を聞く「社会人インタビュー」のプログラムが行われました。2023年10月25日と11月8日の2回、NPO法人「ミライ企業プロジェクト」のコーディネートでさまざまな業界からお越しくださった社長&社員のペア5組から、学生たちは仕事への向き合い方や人生観などの熱い語りを引き出していました。

 後半は社会人に必要とされる「情報発信能力」を延ばすべく、高級キャンピングカーレンタル会社RMSのTikTok広告動画の制作課題に取り組みました。そこで求められたのは、就活面接場面で”自分”の強みや想いを伝えることばかりに気を取られていた学生たちにとっては少し意外なことに、”他人”の強みや想いを売り込むという、ビジネスシーンにおいて必要とされるスキルでした。12月13日と20日、守口キャンパスに現れたキャンピングカーの外観や内部を思い思いに撮影したあと、編集アプリを用いて完成させた力作動画を、学生たちは実際にネット上に配信してPV数などを競い合いました。

 情報発信プログラムについては、マーケティング・コンサルティング企業BerkolleのCEO谷口 遼馬さん、それ以外の授業については株式会社Lib Enterprise代表取締役 藤田将毅さんを外部講師にお迎えして実施しました。特に藤田さんは心理コミュニケーション学科の卒業生でもあり、若いお二人は学生たちにとってのロールモデルとしての役割を果たしてくださったとも思われます。

 全15回の授業終了後のアンケートでは、履修者の89.8%が社会人インタビューのプログラムは社会人基礎力が向上すると回答しました。また、外部講師や社会人を招聘してのこのような学科独自のキャリア教育に意味があると回答した学生は85.2%でした。

 本学戦略的経費予算に採択されているこの授業は、さらに改良された2024年度後期の準備作業に入っています。今後にご期待ください。(担当教員:有田亘)