2022年度からスタートしたスポーツ行動学科とJリーグガンバ大阪との産学連携事業「ガンバプロジェクト」の一つ、「謎解きイベント」が8月24日にパナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)にて開催されました。

 この日はガンバ大阪とアビスパ福岡との試合があり、ガンバ大阪最大のイベント「ガンバEXPO」が開催される日でしたが、その中でスポーツ行動学科の学生が企画したイベントも会場の盛り上げに一役買うことができました。

 例年のようにこのプロジェクトのスタートは今年の春先からでした。コアメンバーは立候補の中から結成され、昨年実施された謎解きイベントの振り返りから始まり、そこに新アイデアをのせていく作業を行ないました。

 昨年の企画がベースにあるのでイチから創っていく作業よりも比較的簡単なように思うのですが、いかに昨年の企画を超えるか、昨年よりもいかに参加者やステークホルダーの満足度を上げるか、それを考えるのはある意味昨年よりも難しかったのではと想像できます。

 ある程度の企画が出来上がれば次はスタッフ集めとチームビルディングです。このようなイベントは決して1人や2人でできるものではありません。仲間を募りそしてその仲間とコミュニケーションをとりながら意識や情報を共有し一つのものを創り上げる。これは経験した者でなければ分からない貴重な体験です。

 リハーサルを経ていよいよイベント当日です。会場はガンバ大阪の試合がまさにその日に行なわれるパナソニックスタジアム吹田の周辺です。時期的にかなり暑い日になりましたがスタッフそして参加者の皆さまの体調を注意しながらイベントを実施しました。

 謎解きイベントの詳細は以下です。

 スマートフォンアプリ「LINE」を用いてパナソニックスタジアム吹田外周にちりばめられた謎解きに挑戦していただきます。参加費は無料。謎解きポイントを探すためにLINEを手掛かりとして活動、親子で協力しながらクリア、ゴールを目指します。

 そして、全ての謎解きをクリアしゴールした参加者の皆さまの中から抽選でガンバ大阪選手のサイン入りレプリカユニフォームや試合チケットなどが当たりました。

 結果として昨年の倍以上の皆さんに楽しんでいただくことが出来ました。終了後、参加者の皆さんにアンケートに答えていただきましたが、「とてもたのしかった」「たのしかった」の合計が99.2%という結果になりました(n=135人)。

 以下は今回のガンバプロジェクトの中心メンバーとして活動した3年生の感想です。

奥原拓海さん(3 年)

 私は、ガンバプロジェクトを通して、多くの仲間に支えられながら、貴重な学びと成長の機会を得ることができました。企画では、度重なる困難や時間的なプレッシャーに直面しましたが、最後まで参加者の皆様に楽しんでいただきたいという思いを大切にし、企画を練り上げていきました。このプロジェクトは決して一人では成し得なかったものであり、支えてくださったすべての方々に感謝しています。今回の経験を、今後の学びや活動に活かしていきたいと思います。

亀澤 アキラさん(3 年)

 ガンバプロジェクトに参加し、授業では学べないイベントの企画・運営は自分にとって成長のできるものとなり、今後の人生に大きな影響をもたらすものとなりました。その中でも、人と人との繋がりも大切さに気付くことができました。全力で取り組んでいれば、誰かが必ず助けてくれる。何事にも通ずるものを学ぶことができ、苦しくもやりがいのあるプロジェクトとなりました。

溝端伊吹さん(3年)

 今回ガンバプロジェクトに参加し、沢山の事を学びました。特に感じたのは仲間の大切さです。当日や準備で人手がいるから大切という訳ではないです。勿論それも必要ですが、準備段階や失敗をした際、精神的に辛かった時に支えてくれたのは仲間でした。仲間が居たからこそ今回のイベントは成功したと思います。大学では1人で勉学やスポーツをしていく事はできると思いますし、悪い事ではないですが、ガンバプロジェクトではそうはいきません。ガンバプロジェクトを通し、人との関わりがいかに大切であるか、美しいものであるのかを学ぶことができました。ガンバプロジェクトは自分自身がとても成長できたイベントだと感じています。途中で諦めずにやり遂げる事ができ、友達とも仲を深める事ができて良かったです!

山本翔太さん(3年)

 今回、ガンバプロジェクトという一大イベントの企画・運営をさせて頂きましたが、イベントを通して、企画する大変さであったり、仲間の重要さを改めて感じさせられました。イベント自体は多くのお客様に参加していただき、満足度も非常に高い評価を頂けました。今回のイベントに携わっていただいたスタッフをはじめとする関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。