2020年4月より大学等における修学支援に関する法律に基づき、機関要件の確認を受けた機関に入学する新入生や在学生を対象とした給付奨学金の支給や入学金および授業料の減免措置が開始され、本学も2020年度の制度開始時から対象校として認定されています。
制度の内容に関しては、以下をご覧ください。
(1)制度概要
(2)申込資格
(3)給付奨学金支給額と入学金・授業料減免額
(4)申込方法
(5)入学金・授業料減免までの流れ
(6)2025年度から開始される多子世帯への授業料無償化について
(7)特待生制度やスポーツ推薦等ですでに減免されている場合について
(1)制度概要
高等教育の修学支援新制度は、以下の2つの支援からなります。
①給付奨学金(日本学生支援機構から学生本人へ支給)
②授業料等減免(学校が授業料を減免)
この支援を受けるためには、①と②の両方に申請することが必要です。
①で認定された給付奨学金の支援区分(Ⅰ~Ⅳ)により、②の授業料減免額も決定されます。
①給付奨学金と②授業料等減免の認定要件は同一となるため、給付型奨学金の申し込みがない場合や、給付奨学金に申し込んだものの認定を受けることができなかった場合は、同じ期間、授業料等減免の支援を受けることができません。なお、審査は学校ではなく日本学生支援機構にて行われます。
<参考資料>
日本学生支援機構 進学資金シミュレーター (世帯年収等を入力すると、新制度に該当するかどうかを調べることができます。)
(2)申込資格
日本国籍を有する学部生で、家計基準および学力基準などの条件を満たす人が対象です。日本国籍外の方でも在留資格が「留学」以外の場合は申し込むことが可能です。
(3)給付奨学金支給額と入学料・授業料減免額
給付奨学金支給額(月額)
区分 | 自宅通学 | 自宅外通学 |
第Ⅰ区分 | 38,300円(42,500円) | 75,800円 |
第Ⅱ区分 | 25,600円(28,400円) | 50,600円 |
第Ⅲ区分 | 12,800円(14,200円) | 25,300円 |
第Ⅳ区分 | 9,600円(10,700円) | 19,000円 |
※カッコ内の金額は、生活保護を受けている生計維持者と同居している人や、社会的養護を必要とする人で児童養護施設等から通学している場合の金額になります。
※2024年度から多子世帯(扶養する子が3人以上の世帯)を対象に、新しい支援区分となる「第Ⅳ区分」が追加されました。多子世帯は、世帯年収約600万円程度(世帯人数により変動します)まで支援対象が拡大されます。
入学金・授業料減免額(年間)
入学金の減免対象となるのは、入学した学期(1年次前期)に採用された場合に限ります。遡及しての入学金の減免はされません。また、すでに別の大学で減免の対象となっていた場合は、再度の入学金減免の対象とはなりません。 なお、2025年度より「多子世帯への無償化制度」が開始されます。2024年度まで第Ⅳ区分に属していた多子世帯の学生については、下表のとおり、これまでの第Ⅰ区分と同じ減免額が適用されることとなります。 ※多子世帯とは、生計維持者が扶養する子供の数が3人以上いる世帯になります。 ※第Ⅳ区分の学生は、2025年度より満額支援が受けられるようになりますが、前述の給付奨学金の支給額は、従来の第Ⅳ区分の月額となります。
<大学生>
区分 | 入学金 | 授業料 | 倍率 |
第Ⅰ区分 | 260,000円 | 700,000円 | 満額支援 |
第Ⅱ区分 | 173,400円 | 466,700円 | 満額支援の2/3 |
第Ⅲ区分 | 86,700円 | 233,400円 | 満額支援の1/3 |
第Ⅳ区分(2024年度まで) | 65,000円 | 175,000円 | 満額支援の1/4 |
第Ⅳ区分(2025年度以降) | 260,000円 | 700,000円 | 満額支援 |
<短大生>
区分 | 入学金 | 授業料 | 倍率 |
第Ⅰ区分 | 250,000円 | 620,000円 | 満額支援 |
第Ⅱ区分 | 166,700円 | 413,400円 | 満額支援の2/3 |
第Ⅲ区分 | 83,400円 | 206,700円 | 満額支援の1/3 |
第Ⅳ区分(2024年度まで) | 62,500円 | 155,000円 | 満額支援の1/4 |
第Ⅳ区分(2025年度以降) | 250,000円 | 620,000円 | 満額支援 |
※100円単位切り上げ
(4)申込方法
<在学生の方>
4月と9月の年2回受付を行っております。 なお、家計急変採用の事由に該当する場合は、随時受付を行っております。 (事由発生から3ヶ月以内まで)
<新入生の方>
高校等で予約をされている場合
入学後に、大学で行われる説明会に出席し、進学届の提出を行ってください。 提出後に支援区分が確定し、給付月額と授業料減免額が確定します。
新たに申し込む場合
4月と9月の年2回受付を行っております。 なお、家計急変採用の事由に該当する場合は、随時受付を行っております。 (事由発生から3ヶ月以内まで)
(5)入学金・授業料減免までの流れ
<入学金>
入学後の進学届提出が完了した時期によって異なります。 区分が確定してから、おおよそ1ヶ月後を目途に本人の給付奨学金振込口座へ減免額分をご返金いたします。
<授業料>
入学後の進学届提出が完了した時期によって異なります。 区分が確定してから、おおよそ1ヶ月後を目途に本人の給付奨学金振込口座へ減免額分をご返金いたします。 なお、授業料を延納・分納されている場合は、減免額を差し引いた後の金額をお振り込みいただくこととなります。
(6)2025年度から開始される多子世帯への授業料無償化について
2025年度から開始予定の多子世帯への授業料等無償化については、申請方法の詳細が発表されるのが2025年1月以降となる予定です。現状、お問合せいただいても記載している内容以外は、お答えできる情報がありませんので、あらかじめご了承ください。
なお、多子世帯への授業料無償化について、以下の点にご注意ください。
・「授業料無償化」という名前ですが、完全に授業料が無償となるわけではなく、前述の授業料減免額の第Ⅰ区分に相当する金額(年間70万円)が減免されることとなりますので、ご注意ください。
・本制度を受けるためには、前述の日本学生支援機構の給付奨学金に申し込む必要があります。多子世帯であるからといって、自動的に授業料が減免されるわけではありません。(すでに給付奨学金の対象となっている方を除く)
(7)特待生制度やスポーツ推薦等ですでに減免されている場合
上記のように、すでに本学の制度で授業料が減免(全額、半額、1/4など)されている場合、本学の制度で減免された後の授業料が、本制度での減免対象となります。 したがって、授業料がすでに全額免除されている場合、本制度では減免される金額は0円となります。 半額や1/4減免の場合は、減免後の金額に(3)の各区分の倍率がかかるとお考えください。 ※本制度で減免されるのは「授業料」のみで「施設設備費」や「教育充実費」は、 減免の対象となりませんので、あらかじめご了承ください。
<本ページに関する問い合わせ先>
学生課 奨学金担当 TEL:06-6907-4316 Mail:gakuseika@oiu.jp 窓口受付時間:平日8:50~17:50