課外教育センターの責務は、個々の学生の中にある能力・可能性を最大限に引き出し、力を与えるサポートをする組織だと私は考えています。
大阪国際大学課外教育センターが設立されたのは2012年、また現副学長の久保田教授の後継として私がセンター長に就任したのは2013年4月のこと。センターとしての歴史や経験は浅いものですが、陸上競技部の顧問をはじめ体育会の顧問及び学友会の顧問も務めていたという経験から、クラブ活動に励む学生たちの力も借りながら精力的に取組みを行っています。
数々の顧問を歴任していく中で、私が気づいた点を述べると、本学のクラブ活動は、学生を育成しようとする指導者の熱意が強いこと、また、それを吸収しようと努力し、伸びていく学生が多くいることです。練習時間が限られており、スポーツ施設・設備も充分とはいえない中、各クラブは成果を上げ優秀な成績を残しています。
また、「学生と教員・職員の距離感の近さ」も特筆すべき点です。クラブ活動の主役は学生ですが、彼らがめざましく成長するためには、周りの教員・職員たちの支えが必要です。学生・教員・職員の垣根を超えたコミュニケーションが盛んな本学は、そのための土壌がしっかりと築かれていると感じます。たとえば、毎朝校門の前で職員が学生たちに声を掛ける。また、学園祭にほとんど全てのゼミが参加する。ここまで学生と密接にコミットしようとする姿勢は、本学ならではのとても貴重なものだと思います。
また、2014年には本センターの主導により、体育会・文化会を交えての「決起集会」を開催しました。短い準備期間にも関わらず、400人超ものクラブ部員が集結し、あらためて本学のクラブ活動の団結力と可能性を実感しました。
学生はクラブ活動をはじめとし、大学生活の様々な経験を通していろいろなことを感じ、考え、大きく成長することでしょう。学生がより視野を広げ社会で生きていくための力を築いていけるよう、学生はもちろんのこと、多くの教員・職員の協力を得ながら、大阪国際学園グループの建学の精神である「全人教育」のもと、本センターの取組みを推進していく所存です。そして、その先にある学生の“輝く未来”を願うばかりです。
―――課外教育センター長 春田政幸
Head of Center for Sports,
Culture & Recreation Center
Masayuki Haruta