近年、社会のグローバル化が急速に進み、世界に目を向けた青少年の育成の必要性を強く感じています。本学では、建学の精神である「全人教育」を基礎として、「国際教育」を徹底し、「人間力溢れるグローバル人材」の育成を心がけています。一人でも多くの青少年に世界に目を向けていただきたいと、海外経験のある、もしくは海外に強い関心のある若い人たちのエッセーを募集し、コンテストを実施いたしました。
その結果、北は青森、南は沖縄まで、1都2府31県の中・高・大107校から、また海外の学校在籍者からも応募いただきました。合計1,358点の思いのこもった作品を応募いただきましたことに心から御礼申し上げます。今回の特徴は、英語のエッセーが509点にものぼり、英語で表現しようというチャレンジ精神を感じるものであったことです。
海外研修や修学旅行、ご両親の海外赴任などで、外国の文化、環境そして人の心に触れる機会を得て、人生観、価値観、世界観が変わったというエッセーが多く寄せられました。どのエッセーも海外に出たことで後悔したというものはありません。若者にとっては、かけがえのない貴重な経験とこれからの更なる飛躍の兆しが感じられるものでした。
受賞作品は、委員会で厳正な審査を行って選定いたしましたが、特に自身の見解や心情が具体的で分かりやすく伝わってくる作品の評価が高いものでした。なかでも、シンガポールUnited World College South East Asia Doverの中村優希さんの『世界に触れて、成長し続ける私』は、いろいろな経験をもとに、他者との相互理解に向け協議できる能力、協働することの有意義性を理解した行動力、実行力が実に頼もしく感じられる作品であったと委員からの講評をいただき、GLOBAL MIND賞にふさわしい作品でありました。また、株式会社JTB西日本教育旅行大阪支店の協賛をいただいたJTB賞の受賞作品では、旅先での情景が豊かに表現されており、ぜひ海外に行ってみたいと思わせるものでした。
さらに、団体賞では298点もの作品を応募いただいた兵庫県立宝塚北高等学校をはじめ広島県の私立盈進高等学校、福岡県立明善高等学校の3校が学校特別賞を受賞し、21校の中・高・大学が学校賞を受賞いたしました。学校での教育活動の一環として、このコンテストに取り組んでいただきましたことに改めて敬意を表します。
最後になりましたが、今回応募していただいた皆様に心から御礼を申し上げ、今後のご活躍を願っています。