キャリアサポートセンター長メッセージ

 平素は本学卒業生の採用につきまして、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 やっとキャンパスに学生の笑い声が戻ってきました。
キャンパスの人口芝グラウンドには温かい日よりに誘われて昼食や歓談を楽しむ学生の姿や歓声、また、クラブ活動での掛け声やボールを追いかける音や、吹奏楽や軽音楽のメンバーが練習で奏でる音、普段のキャンパスの情景がもどってきました。新型コロナ感染下にあって、今大学・短大としてできることを模索し実施してまいりましたが、改めて「対面」だからこそ伝え、理解しあえる非言語でのコミュニケーションの大切さを痛感いたしました。

 全学方針の“実践的学びの場”である多くの産学連携授業を有する正課授業はもとより、我々「三本の矢」と称しています「海外研修・留学」「地域貢献・ボランティア活動」「部活動等課外活動」は大きな制約を受けながらも細心の感染防止策を施しながら、学生への「成長と気づきの場づくり」を行ってまいりました。3月初めになりますが、卒業間際の4年生も含め2月中旬に実施したシンガポール、マレーシアの日系企業の海外経営の実情を学ぶ「アジアスタディツアー」参加者の報告会が行われ、一まわりも二まわりも成長した学生達がその成果発表をしていました。
 また、JR西日本関西国際空港駅での海外観光客のポランティアも本格的に再開しました。その活動内容は、駅の自動販売機や改札口での観光客のサポート活動です。参加する度に増加する海外観光客に誤案内が無いよう、経験者と新人がペアとなり、不明点は駅職員に確認しながら英語、中国語、韓国語、日本語でのサポート活動を実施しています。その実体験から、“アフターコロナ”のインバウンド激増を目の当たりにしつつ、僅かながらも親日感情の向上に向けた貢献や、自身の語学力不足はもとより日本や大阪自体を知らない現実にぶつかり、キャンパスに帰って勉強会を開くなどの活動を再開してくれています。

 本年度は大阪国際大学で約600名、短期大学部で約240名の卒業生を予定しています。

 キャリアサポートセンター(CSC)としても、オンラインと対面相談の双方のメリットを活用しながらの学生支援や企業様の説明会、学生向けガイダンス等も多数実施してまいりました。また、当キャリアサポートセンターメンバーの多くは、キャリア教育科目の講師も務める傍ら実践的キャリアカウンセリングも行うという、多面的な側面から学生をバックアップしております。卒業年次以前から学生と多く係り、キャリア形成の支援を行っていく、その体制、姿勢が変化の激しい採用就職活動へ対応できる体制の源となっていると考えます。

 また、保護者対象の「就職説明会」もオンラインベースに毎年実施しています。昨今の大きく変化する採用・就職の環境下にあって“学生支援の在り方”について考えていく場を設定し、コミュニケーションを図っています。単なる説明会に終わらせず個別相談会の期間も設け、保護者様と当センター相互の意見交流ができる場を積極的に持つように努めています。

 キャリアサポートセンターとして、与えられた環境を是とし、今できることは何か考え実行に移していく。学生達にも環境変化を是とし「不易流行」を意識しながら、学生時代だからこそ学べることを学び、その積み上げで将来を築いていくように継続して指導・支援している次第です。是非とも、本学学生の将来性・潜在力にご着目いただき、今後の採用活動につきましては、より一層のご支援ご鞭撻を賜りますようお願いいたします。

大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部
キャリアサポートセンター長 髙橋広明