平成29年度のインドネシア学生交流2017は9月10日~20日の11日間にわたり、ジャカルタとスマランで実施しました。
現地でのメニューを通して、インドネシアの多文化共生社会、宗教的寛容性、大学や高校での日本語教育、ソフトパワー「クールジャパン」の影響力、ホームステイ等々多くの事を学びました。
またDian Nuswantoro大学日本語学科学生とチームとなり高校を訪問し、日本紹介ボランティア授業を実施しました。この貴重な経験を通じて、自分自身がもっと日本のことについて知り、それを言葉にして説明する難しさを実感し、国境や文化の違いを超えて一つの仕事をやりぬく達成感を得ることができました。また日系企業視察ではインドネシアでのマーケティングや企業活動から見たインドネシア社会について学ぶ機会を得ることができました。
現地で出会った様々な人々が縦横の糸となり、インドネシア研修でしか作れない大変貴重でプライスレスな経験と記憶というすばらしい織物が完成し、自分自身を成長させることができました。
お世話になった皆様に心から感謝します。
Terima Kasih!ありがとうございました!
①日系企業視察(Panasonic Gobel Indonesia訪問)
企業活動からインドネシア社会経済を理解すると共に、インドネシア市場でPanasonic商品をどのように販売するかについて学ぶことができました。これから社会人となる私たち学生への温かいエールを頂き学生は感動しました。
②協定校訪問1 London School of Public Relations, Jakarta(ジャカルタ)
サバイバルインドネシア語講座の後、LSPR学生と早速ショッピングモールでプライス調査を行いました。英語とインドネシア語を交えてショッピングしながら、学生同士の交流ができました。
③協定校訪問2 Dian Nuswantoro大学(スマラン)
中部ジャワ州都スマランにある大学で日本語学科があります。ここでの短期プログラムは2回目で、文化体験やホームステイ、高校訪問など合同プログラムを通して異文化理解教育と国際理解教育を行います。
④中部ジャワ州で一番大きなモスクを訪問。
テニスコートより大きな日傘を4基も広げて、金曜礼拝の準備をしていました。荘厳な内部のドームも巨大過ぎて、日本の寺院や礼拝堂とはスケールが圧倒的に違いました。
⑤高校訪問1(ジャカルタ第57専門高校)
高校の中に実習用ホテルもある観光系専門高校。日本語学習者に日本紹介プレゼンを行いました。折り紙やJ-Pop、習字、インスタントラーメンの歴史など事前に準備したプレゼンテーションがどれ位理解してもらえるか心配しましたが、生徒の皆さんは大変勉強熱心で理解も早くびっくりしました。
⑥高校訪問2(ナシマ普通高校)
体育館ホールに約200名の生徒を集めてプレゼンする機会を作ってくれました。こんなに大勢の前でプレゼンした経験がなく、とても緊張しましたが、通訳役のディアンヌスワントロ大学日本語学科の学生に協力してもらい何とかプレゼンテーションを成功させる事ができました。
⑦高校訪問3(スマラン第5普通高校)
ここでもホールに約200名が集まり、生徒集会のような雰囲気の中でプレゼンテーションを行いました。日本の外務省傘下の国際交流基金アジアセンター日本語パートナーズプログラムで日本語教師が1名派遣されており、とても日本語教育に熱心な高校で、ここでのプレゼンはとても盛り上がり、最高の発表ができたおかげで、大変自信になりました。
⑧文化体験(バティック染め体験)
インドネシア伝統のバティック染め体験をバティック工房で行うことができました。
手先が器用でなく、思うように描けなかったのですが、良い記念品になりました。
⑨ユネスコ世界遺産ボロブドゥール寺院
インドネシアが世界に誇る文化遺産ボロブドゥール寺院は仏教遺跡です。壮大なスケールの石造建築が21世紀の現代まで残って、宗教に関係なく世界中の人たちが平和な時間を楽しむことができます。参道には象乗り体験をするところもあり、象の背中に揺られながら世界遺産を見ることもでき、ディアンヌスワントロ大学の学生と一緒にプライスレスな時間を過ごしました。
⑩ホームステイ体験
ディアンヌスワントロ大学日本語学科の学生の家で2泊3日のホームステイ体験をしました。
ムスリムの家庭もキリスト教徒の家庭もあり、それぞれの家庭で家族と一緒の生活をすることで、自分にとって特別な体験と考えていたインドネシアの生活は、彼らの日常生活であることを知り、異文化や違う宗教に対して自分が持っていた先入観というフィルターをリセットしなければならないことに気づきました。インドネシアの家族に感謝。
⑪さよなら会
1週間共に高校でボランティアをし、共にボロブドゥール寺院に行った仲間との最後のミーティングでは、歌を歌い、そして泣き、笑顔で記念撮影をしました。
⑫お別れ
最後の空港出発ロビーでは、絶対に泣かないと思っていたのに涙が出てくるシーンもありましたが、再会を誓って最後は笑顔でお別れをしました。私のアナザースカイはインドネシア・スマラン。いつかまた会える日までお元気で!