国際コミュニケーション学科 村田隆志講師の記事が日本経済新聞に取り上げられる。
Date.
12/04/26
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1900年にフランスで開催された万国博覧会では日本人画家としてただ一人金牌(金メダル)を獲得した翠石は、国際的に最も高く評価された画家と言ってよいのですが、本人の体が弱かったこと、晴れがましいことを好まない性格などから東京で活動せず、神戸・須磨に隠居して長く過ごしたことから、近年では知名度が低くなってしまっていました。
私はふとしたきっかけから翠石の事を知り、学生時代から地道に研究を続けて展覧会なども開催してきたのですが、このたび翠石について『日本経済新聞』紙上で取り上げていただけました。2015年は、翠石の生誕150年、没後70年となる節目の年ですから、回顧展の開催を検討していますが、準備が本格化しはじめる時期に弾みがついたことを喜んでいます。国際コミュニケーション学科で日本美術史や博物館学を学ぶ学生たちには、授業で翠石をはじめとする日本の美術の魅力を伝えていますが、展覧会では多くの方に翠石の作品の実物を見ていただき、その魅力を感じてもらいたいと思っています。
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