8月29日から9月3日までの日程で、第1回熊本被災地ボランティア派遣を実施しました。今回は学生10名、教職員2名で、4月に発生した熊本地震によって深刻な被害を受けた南阿蘇地域で、支援活動を行いました。

　雄大な自然に囲まれた南阿蘇地域は、阿蘇山の外輪山に囲まれ、青々とした美しい山の景色がとても印象的でした。しかし、外輪山のいたるところには地すべりの後が鮮明に刻まれています。

　崩落した阿蘇大橋の周辺は被害がひどく、解体を待っている家屋がたくさんありました。１階が２階に押しつぶされていたり、かろうじて斜めになって残っている家屋もありました。被災された方々は、もはや住むことができなくなっても、家族の思い出や大切なものが残されたままになっている状態で、時間があれば家の様子を確認しに来られているそうです。

　ボランティアで派遣された学生たちは倒壊したブロック塀のがれき撤去や家屋内の片づけを行いました。コンクリート製のぶ厚いブロック塀を細かく砕いて運びやすくするために、使ったことのないハンマーや鉄筋を切るカッターに四苦八苦しながら作業を進めていました。

慣れない作業で疲れもありましたが、終わった後の清々しい笑顔は、ボランティア活動が、何物にも代え難い経験となった証だと感じました。

大阪国際大学では引き続き熊本県への被災地ボランティアを検討していますので、現地の復旧支援に協力できる学生はぜひキャンパスセンターへ申し出てください。