心理コミュニケーション学科 2017年度ベトナム・ファッション研修旅行
Date.
18/03/22
心理コミュニケーション学科では、2018年3月1日から3月4日にかけて、2泊4日のベトナム・ファッション研修を実施しました。参加した8名の学生はベトナムの首都ハノイを実地に見聞し、現地での学習プログラムを通じて異文化コミュニケーションを体験的に学びました。研修では、主に以下の3つのプログラムを実施しました。
(1)カフェ文化調査
ベトナムはカフェ文化が発達しています。人々が集う様々な種類のカフェがあります。
ハイランズコーヒーは、ベトナムコーヒー最大のチェーンですが、店内はむしろ欧米風。湖の上に突き出した水上カフェにデザイナー家具が置かれていました。コングカフェは、ベトナム戦争直後の80年代文化のテイストを取り入れたレトロなカフェ。定番のひまわりの種をかじりながら長居するのがオシャレです。そしてユニコーンカフェは日本で言えば「ゆめかわいい」の聖地みたいなところ。ユニコーンの着ぐるみを着て虹色のケーキを味わう非現実的な空間です。それぞれに客層や利用スタイルの違いがあり、それらを自分たちで体験しながら観察しました。カフェ以外にも、飲食店や屋台での食文化の調査も実施しました。
(2)森ガール交流会
カフェでお茶をいただきながら、森ガールさんお二人と、森ガールファッションの店長さんにお越しいただき、ベトナムの若者ファッション文化について語り合いました。「森ガール」は日本では数年間に流行したゆるふわ系の女の子向けファッションですが、ベトナムでは淡い色のふわふわした服を重ね着するスタイル全般を「森ガールファッション」と呼んでいるそうです。店長さんは男性なのですが、ご自身も「森スタイル」を実践されているとお聞きしたときは、メンズの森ガール!?とみんなびっくり。しかし、そういう言葉遣いの違いはともかく、基本的には原色が多く重ね着はしないベトナムで、流行に敏感な若者たちがファッションにおける差異化の工夫をしている姿を知ると、深いところで日本とも共通しているように感じられました。また日本とは違い、ファッション雑誌があまりなくネットを通じての情報が主体のため、ブランドなどの意味も変わってくるなど、興味深い話はつきず、趣味の近い若者同士、話が盛り上がりました。
(3)アオザイ撮影会
ベトナムの民族衣装アオザイを全員で身につけて、世界遺産のタンロン遺跡を会場に撮影会を行いました。カメラマンさんにポーズをつけてもらいながら、アオザイの色や模様にどんな意味があるのか教わりました。
このたびの研修旅行は留学生のファン・カン・リンさん(3回生)に監修をお願いしました。教職員主導ではなく学生目線で企画されたアクションとして、心理コミュニケーション学科らしい研修を実現できました。彼女が代表を務めた昨年の学生チャレンジ制度採択企画でベトナム訪問した際の経験が、今回の研修旅行に活かされています。(担当教員:有田亘)