心理コミュニケーション学科協力多奈川小学校で「第2回カメラでコミュニケーション」を実施
Date.
17/12/22
「息を吞む」
そんな瞬間に出会えることは、そう多くはない。
写真から感じられる子どもたちの"想い"
しばしの間、言葉を失う。
11月24日(月)
大阪府岬町立多奈川小学校の特別授業として、第2回「カメラで発見!カメラでコミュニケーション」が開催された。(主催:フォトスタジオsoramark、協力:本学心理コミュニケーション学科、機材協力:株式会社ニコンイメージングジャパン)
カメラというツールを通して、子どもたちが自己表現の喜びと相互理解の大切さに気づくとともに、細やかなコミュニケーションが出来るよう成長を促すことを目的としている。
本学心理コミュニケーション学科の学生5名(西村奈穂さん、岸本彰真さん、伊藤隆さん、植田悠斗さん、寺薗舞さん)と林幸史先生が参加し、運営補助とアンケート調査を実施。学生にとって実践的な研究の場でもあり、子どもたちの心理的な変化やプログラムの教育効果を測定する。
今回のテーマは「想いを撮る」
教室の中には、一眼レフカメラ、背景紙、レフ版という本格的な撮影環境が用意された。
二人一組が向き合い、カメラマン役となった子どもが写真を撮られる子どもに言葉をかける。
「あなたが"ありがとう"を伝えたい人は誰ですか。」
「その人との思い出を聞かせてください。」などなど
カメラマン役の子どもたちはファインダーをのぞきながら質問をし、"相手の想いがきた瞬間"にシャッターを切るという、とても難しい撮影。
学生たちに優しく背中を押されながら、子どもたちは真剣に撮影に挑戦していた。
撮影のあと、子どもたちにはありがとうを伝えたい人へのメッセージを書いてもらう。
そして、想いがきた瞬間の写真に、そのメッセージが添えられて、ひとつの作品として写真が完成。
手に取った子どもたちの表情から、自分の気持ちへの照れや、撮ってもらった写真への満足感が見て取れる。あたたかい、やさしい、うれしい、はずかしいが混ざった複雑な気持ちが・・・
自分の素直な気持ちを伝える
相手の言葉に耳を傾け、想いに目を注ぐ
本来は形にならないものが、カメラを通して作品として生み出されていく。
情報技術の進歩は、極めて便利な世界を私たちに提供してくれた。しかし一方で、単語だけのメールのやり取りや一方的に想いを伝えるツイートなどが蔓延していることも事実。
こんな時代だからこそ、目の前の人の声に耳を傾け、想いを感じることが、より良いコミュニケーションになるということに気付いてほしい。
第2回カメラでコミュニケーション「想いを撮る」。
そんなことが感じられる機会になっていればと強く願う。